米農家として

ファーム安井は、私・妻・弟・従業員2名の5名で経営しています。
お米の品種は ヒノヒカリ、きぬむすめ、朝日、
生産エリアは赤磐市、和気町、岡山市、東西に広がる領域になります。

『購入してくださるお客様』に『キチンとしたお米を供給していく』が目標です。
お客様の笑顔を想像しながら、何が大切か、何が必要かを判断します。
農業は『温故知新』につきます。
新しい考え方を求めながら、古いものも大切にしていく事。
その上でその季節その季節の仕事を、昨年とは違う手法を考えながら、
小さなチャレンジを繰り返し、その季節の単純作業を実直に行っていく事と考えています。

『単純なものこそ深く掘り下げるべし、複雑なことはシンプルに考えるべし』

例えば、
種もみはいいものか、苗が今何を必要としているか、其々の生育過程は最適か
病気は出ていないか、田んぼの状況はきれいか、稲刈に時期は適当か
乾燥状態は最適か、お米の保管はベストか、精米の加減は今の目指すお客様には最適か等々、様々です。

それを分析機関に客観的な数字をもとに区別し、情報をictを使い整理していく。
それぞれにこだわりを持ち、深く掘り下げる事が大切と考えています。
気候により、様々な結果が生まれます。出来てしまいます。
中には人が私達が求めるお米のクオリティに辿り着けなかったものも出来てしまいます。
それらは、炊飯して食べないもの加工用米、家畜に飼料にまわします。
不味いものは、人の口に入らない様、隔離してしまう事も必要と考えています。 

言葉にしない一手間

お米は、お客様が持ち帰り、保管し、炊飯しされます。
そうなると、最後の重要な仕事は当然ですが、お客様任せになります。
私達の手から離れ、コントロールできない行程ですが、
ココがキチンとした仕事が出来てないと『不味い』と言われてしまうのが現実です。

ファーム安井では、お客様の状況を想定し前もって洗米が全く出来なくても大丈夫なよう、
実は無洗米の規格にしてあります。表記も、口頭でもお伝えていません。

少しでも理想とする『ご飯』にたどり着けますよう、
言葉にしない一手間を行う事も、私どもの大切な 仕事だと考えております。


生産地域について

三市町にまたがっています。人の縁でこうなったともいえるのですが・・・。
この中でも実は、微妙に気候・土壌共に違います。

米作りは露地栽培です。
その年の気候の影響をもろに受けてしまうモノなのはご承知のとうりです。
さらにその自然の中で人間が出来ることは、本当に、本当に残念なぐらい少ないのです。
昨年その地域の、その作り方が良としても、今年も良い成果が期待できるわけでもなく、
残念ながら何の答えにもならないのです。
普通のお米はもちろんですが、特に特別栽培米は、出来るだけ昨年と同じ地域での生産は行いません。
これは、食味値、等級検査などで明らかになっている連作のデメリットを
解決する為の私どものコントロールできる数少ない試みかもしれません。